鳥取のスイカを知る
大山の恵みと黒ぼく土壌が育む、夏の逸品。
夏の代名詞、鳥取のスイカ
鳥取県のスイカ栽培は、西日本を代表する名峰・大山の麓に広がる黒ぼく土壌地帯が中心です。この水はけが良く、養分を豊富に含んだ火山灰土壌が、甘くて大きいスイカを育てるのに最適な環境を提供しています。
特に有名な「大栄スイカ」は、長い歴史の中で培われた栽培技術と、厳しい品質管理によってそのブランドを確立しました。春先の丁寧な土づくりから始まり、一株から一個だけを厳選して育てるなど、生産者のこだわりが詰まっています。その結果生まれる高い糖度とシャリ感は、全国の市場で高く評価されています。
鳥取スイカの主なブランド
大栄スイカ (6月~7月)
鳥取スイカの王様。大玉で糖度が高く、シャリ感あふれる食感が特徴です。光センサーによる選果で、品質の高さが保証されています。
極実スイカ (6月下旬~7月)
大栄スイカの中でも、糖度・形・熟度など、特に厳しい基準をクリアした最高級ブランド。贈答用としても絶大な人気を誇ります。
倉吉スイカ (6月)
倉吉市で栽培されるハウススイカのブランド。糖度が高く皮が薄いのが特徴で、贈答品としても人気があります。
抑制スイカ (9月~10月)
出荷時期を遅らせて秋に収穫されるスイカ。夏の終わりから秋にかけて、名残のスイカとして楽しむことができます。甘みが凝縮されています。
スイカづくりの中心地
鳥取県のスイカは、主に県中部に位置する大山山麓の地域で栽培されています。特に、旧大栄町のエリアを含む北栄町(ほくえいちょう)や倉吉市(くらよしし)が日本有数の大産地として全国にその名を知られています。
北栄町
(旧 大栄町・北条町)
「大栄スイカ」ブランドを誇る、全国屈指の大産地。
倉吉市
(旧 関金町など)
ハウス栽培の「倉吉スイカ」が有名。
琴浦町
(旧 東伯町・赤碕町)
北栄町に隣接し、同様にスイカ栽培が盛んな地域。
これらの地域では、スイカの収穫時期になると多くの直売所がオープンし、新鮮なスイカを求めて多くの人が訪れます。