鳥取の砂丘らっきょうを知る
日本海の風と砂丘が育てた、白く輝く宝石。
砂丘に根を張る、生命力の結晶
鳥取砂丘らっきょうの栽培は、江戸時代に参勤交代の付け人が持ち帰ったことが始まりとされています。保水力のない砂丘地での栽培は困難を極めましたが、先人たちの知恵と努力により、この地ならではの特産品が生まれました。
砂地で育つらっきょうは、引き締まった繊維によってシャキシャキとした抜群の歯ごたえが生まれます。また、色白で美しい見た目も特徴です。毎年5月下旬から6月にかけて、紫色の可憐な花が一面に咲き誇る「らっきょう畑」は、鳥取の初夏の風物詩となっています。
旬の味を食卓へ
洗いらっきょう (5月下旬~6月)
収穫されたばかりのらっきょうの根と茎を切り、きれいに洗浄したもの。この時期にしか手に入らない生らっきょうで、家庭で好みの味の甘酢漬けなどを作るのに最適です。
根付きらっきょう (5月下旬~6月)
畑から掘り起こしたままの、土と根が付いた状態のらっきょう。鮮度が最も保たれるため、風味を重視する方に好まれます。漬物だけでなく、天ぷらや炒め物にも。
らっきょうづくりの中心地
鳥取砂丘らっきょうは、鳥取市から北栄町にかけての日本海沿岸に広がる砂丘地で主に栽培されています。中でも鳥取砂丘に隣接するエリアが最大の産地です。
鳥取市福部町
全国的に有名な「鳥取砂丘」に隣接する、日本一のらっきょう産地。
北栄町・湯梨浜町
県の東西に延びる砂丘地帯の西側に位置する、歴史ある産地。
収穫期には多くの直売所が並び、県内外から多くの人々が新鮮ならっきょうを求めて訪れます。