鳥取の白ねぎを知る
弓浜半島の砂地が育んだ、甘くて柔らかい名脇役。
鍋物から薬味まで、食卓の万能選手
鳥取県西部の弓浜(ゆみがはま)半島は、水はけの良い砂地が広がり、白ねぎ栽培の最適地です。ここで育つ白ねぎは、白い部分が長く、繊維質が柔らかいため、熱を加えるととろけるような食感と強い甘みが引き出されます。
「伯州美人(はくしゅうびじん)」などのブランドで知られ、その品質の高さから京阪神市場を中心に高い評価を得ています。作型を組み合わせることで一年を通じた出荷体制を確立しており、鳥取県を代表する野菜の一つとなっています。
一年中味わえる鳥取の白ねぎ
秋冬ねぎ (10月~3月)
白ねぎの旬。寒さにあたることで甘みと風味がぐっと増します。鍋物や焼きねぎにすると、とろりとした食感と濃厚な甘さを存分に楽しめます。
春夏ねぎ (4月~9月)
みずみずしく、さっぱりとした風味が特徴。薬味として冷奴やそうめんに添えたり、サラダや炒め物にしたりと、爽やかな辛味と香りが料理を引き立てます。
白ねぎづくりの中心地
鳥取県の白ねぎは、そのほとんどが県西部の弓浜半島で生産されています。この地域は日本海と中海に挟まれた砂州で、白ねぎ栽培に非常に適した土壌条件を持っています。
米子市
(旧 淀江町を含む)
弓浜半島の基部に位置し、広大なねぎ畑が広がる。
境港市
弓浜半島の先端に位置する、県内最大の産地。
これらの地域では、収穫期になると選果場がフル稼働し、全国へ向けて高品質な白ねぎが出荷されていきます。